真甲まっこう)” の例文
プリムスのひとの額は、面擦めんずれのように両鬢りょうびんの隅が禿げあがっていたが、写真のほうは、額の真甲まっこうから脳天へ薄くなっている。
肌色の月 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
といって飛び込んだ兵馬は、先に立った盗賊の真甲まっこうを一太刀きると
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「さて、もう一人はこちらに、真甲まっこうを割られている」
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)