相楽さがら)” の例文
旧字:相樂
一飯一睡をると、夜はまだ暗かったが、甚内主従は野陣をたたんで、また伊賀路へ急ぎ出した。その日の道は、奈良、柳生やぎゅう相楽さがらと駈けた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
南山城の相楽さがら郡といえばほとんど山ばかりの村である。
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
宿場を出ると、やがて、相楽さがらの並木からふくろ坂にかかった。その埃の白い草むらに
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)