“皮衣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわごろも66.7%
かはごろも33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると今、そこを渡ってくる驢馬ろばの上に、暖かそうな頭巾をかぶった老翁のすがたがある。身には狐の皮衣かわごろもをまとい、酒をいれた葫蘆ふくべを、お供の童子に持たせてくる。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひげを構わなかったり皮衣かわごろもを着たり、何か荒々しい風貌を具えてくるのを見て、時としては昔たもとを別った兄弟であることを忘れようとする人たちもあるが、かりに何一つ他には証拠のない場合でも
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
やがて、その商人あきうどは、やう/\のことでもと天竺てんじくにあつたのをもとめたといふ手紙てがみへて、皮衣かはごろもらしいものをおくり、まへあづかつた代金だいきん不足ふそく請求せいきゆうしてました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
第三番だいさんばん阿倍あべ右大臣うだいじん財産家ざいさんかでしたから、あまりわるごすくはたくまず、ちょうど、そのとし日本につぽん唐船とうせんあつらへて火鼠ひねずみ皮衣かはごろもといふものつてるようにたのみました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)