“白雪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しらゆき73.9%
はくせつ26.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奧山家おくやまが一軒家いつけんやに、たをやかなをんなて、白雪しらゆきいとたに絲車いとぐるまおとかとおもふ。……ゆかしく、なつかしく、うつくしく、心細こゝろぼそく、すごい。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その時分じぶんは、あおかったうみいろが、いま銀色ぎんいろになっているのをても、また、からだりかかる白雪しらゆきても、かなしみがこころをそそったのであります。
月とあざらし (新字新仮名) / 小川未明(著)
盛夏せいかでも、白雪はくせつをいただくけんみねは、あお山々やまやまあいだから、夕日ゆうひをうしろに、のぞいていました。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
御年十六歳、さすが歴々の事なれば、容顔かんばせうるはしく、はだへ白雪はくせつに似たり、きよさ、余人に優れ、家の名を惜み、父の最期まで心に懸け、比類なきの働き、感ぜぬはなかりけり
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)