くさ)” の例文
何処を見ても、眼を遮るようなものがなくて、ただ、このくされ果てた空屋敷の跡には夕靄がぼんやりと白くかかっているばかりであった。
過ぎた春の記憶 (新字新仮名) / 小川未明(著)