癆咳らうがい)” の例文
現にこの一と月ばかりは、持病の癆咳らうがいが重くなつて、三度の食事も床の上に運ばせて居ります。
勤めもできない身體になつたのを可哀想に思つて、ひどい苦面で親許身請をし、この寮の隣の二階屋を借りて養生をさせましたが、重い癆咳らうがいで到頭去年の暮死んでしまつたといふのです。
可哀想に、あんなに綺麗で優しかつた、お濱が——醫者は癆症らうしやうだと申しますが、せき一つしない癆症といふものがあるでせうか、癆症は癆咳らうがいと申しまして、咳のひどい病氣だと聽いて居りますのに。
其處に親類の娘といふお町が、長い癆咳らうがいわづらつて寢て居るのでした。
「漆原の主人重三郎が一と月前に死んだのさ。年は三十五で病氣は三年も前から床に就いて居る長い間の癆咳らうがい。これは壽命で何んの不思議もないが、その後に殘された筈の七八千兩の大金が、何處に隱してあるか小判のかけらも見えない」