由義宮ゆげのみや)” の例文
道鏡は天皇にすすめ、生地の弓削に由義宮ゆげのみやを起し、西京とした。河内国は昇格し、河内職をおかれた。百川もこれに伴うて昇格し、河内職の太夫になった。
道鏡 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
その由義宮ゆげのみやの為に設けられた河内職の長官に任ぜられ、天皇この宮に行幸の際の如き、彼は道鏡の前に倭舞を奏してその歓心を求める程の老練なる白パクレ振りを発揮していたのであった。
道鏡皇胤論について (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)