瑞々みづみづ)” の例文
もつとも、あの折のやうに、瑞々みづみづしい感覚はどう手さぐりしても掴めなかつたが。自分は何を書きだしたのだらう。こんなことを書いてゐては際限がない。
現代詩 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
そこはささの茂つたところでしたが、あたりに三本も大きな栗の木が枝をひろげてゐるので、足で笹を踏み分けてさがすと、イガに入つたまゝの瑞々みづみづしい栗や
栗ひろひ週間 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
他人ひとのことを美人だなどと言ふくらゐなら、いつそ悪魔と接吻でもする方がよつぽど安易らくなはずぢやが——その哥薩克娘カザーチカのふくよかな頬が見るからに瑞々みづみづしくて