“牽牛星”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんぎゅうせい60.0%
ひこぼし40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして一方には中国でいう牽牛星けんぎゅうせいすなわち彦星を、また犬飼星いぬかいぼしと呼ぶことは、少なくとも倭名鈔わみょうしょうの昔からである。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
大熊星座おおくませいざのなかの北斗七星ほくとしちせいのこと、小熊星座のなかの北極星のこと、次には、アンドロメーダ星座、ペルセウス星座、牽牛星けんぎゅうせい織女星しょくじょせい銀河ぎんがのこと、彗星すいせいのこと
山の別荘の少年 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
父は夜ごと牽牛星ひこぼし織女星おりひめを教へてくれた。恐らく日本中の子供たちが父の膝に抱かれて八月の夜空を、首の痛くなるほど眺めてゐることであらう。
八月の星座 (新字旧仮名) / 吉田絃二郎(著)
孰方どつちでもよい。自分はもう/\そんなことを考へたくはない。自分はたゞ織女星たなばたさまのやうに、一年に一度づゝ、牽牛星ひこぼしのやうな小池に逢つてゐればよい。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)