“物具”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もののぐ84.0%
ものゝぐ16.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時、絶壁の遥か上、高原に当たって騎馬武者の音、馬のいななき、物具もののぐひびき、それらにまじって若い女の悲鳴がかすかに聞こえて来た。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
董承もそれに励まされて、物具もののぐを着こみ、槍をひッさげ、郎党の寄せる馬上へとび移るや、つづみうしおとともに、相府の門へせかけた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我はエレットラとその多くのともをみき、その中に我はエットル、エーネア、物具ものゝぐ身につけまなこ鷹の如きチェーザレを認めぬ 一二一—一二三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
その外室内の装飾の様子、太刀や物具ものゝぐや刀掛けのきらびやかさ、金銀の蒔絵まきえをした調度類の贅沢ぜいたくさからして、こゝが普通の侍の詰所でないことは疑う餘地がない。