片一方手かたっぽて)” の例文
「突き倒すよ、片一方手かたっぽてじゃ起きられないだろう、独り立ちで起きられもしないくせに、よくわたしを踏みつけにしたね」
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それにちょっとの隙があれば、もうこの始末だからあきれ返っちまうじゃないか。あれ、まだそんなものを足へ巻きつけて、片一方手かたっぽてひねくり廻している無器用なザマと言ったら。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)