燈心草とうしんさう)” の例文
新字:灯心草
ただ色彩が變化を表はすばかりであつた。燈心草とうしんさう青苔あをごけが沼地に生えはびこつた處は緑、黒く見えるのはヒースばかりが生えてゐる乾いた土なのだ。
燈心草とうしんさうの穗に光る。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
風はヒイスと燈心草とうしんさうの香で氣持よく丘を越えて吹いて來た。空は曇りなく青かつた。