煩悶うめ)” の例文
と云うのは河中に転落したお客が船舟べりにつかまりながら生命の危険なんかそっちのけにして、流れて行く一本の雨傘をとらえようとして手を延ばし焦心あせ煩悶うめいていたからさ。
赤げっと 支那あちこち (新字新仮名) / 国枝史郎(著)