焼継茶碗やきつぎちやわん)” の例文
焼継茶碗やきつぎちやわん』の何うすることも出来ない醜い妻の運命や——さういふ処に現はれた作者の主観は、弱い者の為めに泣き、美しく脆いものゝ為めに泣き
尾崎紅葉とその作品 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
紅葉の作に、『焼継茶碗やきつぎちやわん』(袖時雨)といふのがある。丁度、私が紅葉山人を訪問した頃に書いてゐた作だが、それは、鴎外漁史を主人公にしてゐるものだといふことを私は後に聞いた。
紅葉山人訪問記 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)