“無沙汰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶさた94.3%
むさた5.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寛斎は半蔵から王滝行きを思い立ったことを聞いて、あまり邪魔すまいと言ったが、さすがに長い無沙汰ぶさたのあとで、いろいろ話が出る。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ひどく手持ち無沙汰ぶさたらしく、その上茶を勧めたり菓子を出したりして、沈黙の時間を埋めることを心懸けているように見えた。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
權「屋敷へつか/\無沙汰むさたに入って呻ったりしないで、門から入ればいに……何しろう泥だらけじゃア仕方がねえから小屋へ来い」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と女房の云いなり次第になり、遂に文治郎に無沙汰むさたで銀座三丁目へ引越しましたが、後に文治郎が無名国へ漂流するのもお村の悪い為でありますから、女と云う者は恐るべきものでございます。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)