“灰白”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいじろ40.0%
かいはく30.0%
はひじろ30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、この部屋は暗黒となり、巨大な御幣ごへいのような姥の姿が、ぽっと灰白はいじろくその闇を分けて、戸口の方へ歩くのが見え、その扉のひらく音が聞こえた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この画面の模糊とした灰白かいはくの部分は、そらなのか、水なのか。この蝶は、飛んでいるのか、流れているのか。
蝶の絵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
祭列を見るのは夜の十時頃です。海のやうに灯の点つた町を通るのでありながら、やはり夜のことですから、お稚児ちごさんの顔などは灰白はひじろく見えるだけです。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)