“火蛇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひへび40.0%
かじゃ20.0%
かだ20.0%
ファイア・スネーク20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうもいかぬ、唯ちらちらする蘭引のたぎる音につれて、火蛇ひへびの精の嘲笑せゝらわらひが聞えるばかり。彼はわが冥想を亂さうとして戯弄するのか。
錬金道士 (旧字旧仮名) / ルイ・ベルトラン(著)
一匹の小さな火蛇かじゃのように、彼は昼も夜も炎の中に踊っている。何物にも疲らされず、あらゆる物から養われる、一の熱誠。物狂おしい夢、ほとばしる泉、無尽蔵な希望の宝、笑、歌、不断の陶酔。
火蛇かだの如き焔の陣は、行く先々をさえぎった。それはことごとく敵の伏兵だった。今にして思えば、敵の大部分は城中になく、城外にいたのである。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一七六九年版、バンクロフトの『ギヤナ博物論』二〇八頁にいう火蛇ファイア・スネークは、ギアナで最も有毒な蛇だが、好んで火に近づき火傍に眠る印度人インデアンを噛むと。