“灝氣”の読み方と例文
新字:灝気
読み方割合
かうき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我身をめぐれるものは、八面皆碧色なる灝氣かうきにして、俯仰ふぎやうの間ものとして此色を帶びざるはなかりき。試みにひぢを擧ぐれば、忽ち無數の流星の身邊に飛ぶを見る。
此物はわが昇天を妨げ、我身を引いて地に向へり。而して冷なること海水の如き灝氣かうきは我顱頂ろちやうの上に注げり。
大いなるくゞひの、皎潔けうけつ雪の如くなるが、上りては雲を裂いて灝氣かうきたゞよふわたりに入り、下りては波を破りて蛟龍かうりようの居るところに沒し、その性命は聲に化して身を出で去らんとす。