如何いかがでした、その時の御感想は? 滅却心頭火亦涼しんとうをめっきゃくすればひもまたすずしと澄ましておいででしたか? 何と云うても返事もせず、雨が降っても、日が照りつけても、昼でも、夜でも、黙ってただ合掌してござる。
地蔵尊 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)