湊橋みなとばし)” の例文
そこから湊橋みなとばしまで、辿り着くのに小半刻こはんときかかりましたが、結局、銭形栞を辿って、南新堀の廻船間屋浪花屋なにわやの前に立っていたのでした。
両側は崩れ放題の亀甲石垣きっこういしがき、さきは湊橋みなとばしでその下が法界橋ほうかいばし上流かみへ上ってよろいの渡し、藤吉は眇眼すがめを凝らしてこの方角を眺めていたが、ふと小網町の河岸縁に真黒な荷足にたりが二
湊橋みなとばし寄りに建つた離屋はなれの、豪華を極めた一室を、瀧五郎は縁側から指すのです。
「それにあの男なら力がありそうだ。和助を絞めてから、三千両ぐらいの小判は、あっという間に五町や十町先へ隠せるだろう。湊橋みなとばしか豊海橋あたりへ、相棒の舟でも来ていちゃ、判りっこはねえ」