渡合どあひ)” の例文
波濤と風雨とが一つに大きな巴渦ともえうづをつくり、三人の船頭がよいしよよいしよと叫んで櫓をあやつつてゐるにも拘らず、舟は渡合どあひの潮に乗せられてくるくる廻つて行くやうになつた。
島からの帰途 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)