“海洋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わだつみ44.4%
かいやう22.2%
うみ11.1%
かいよう11.1%
わたつみ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
沖から遠眼鏡とおめがねで望んだら、またたきする間も静まらず、海洋わだつみあおき口に、白泡の歯を鳴らして、刻々島根を喰削くらいけずらんず、怖しき浪のかしらおさえて、巌窟いわやの中に鎮座まします
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この東風ひがしかぜいてために、輕氣球けいきゝゆうは、たちま進行しんかう方向ほうかうへんじて、今度こんどは、りく方面ほうめんからなゝめに、海洋かいやうほうへときやられた。
まだ、どこかで遠い海洋うみの呟やきにも似た足拍子の音だけは聞えてゐたが、間もなく一切の万象ものみなが空寂の底に沈んでしまつた。
すべてスポーツにかんするもので、ちょうど盛夏せいかちかづいたから、山岳さんがく風景ふうけいや、溪谷けいこく海洋かいようのけしきなどが、にもしたしまれたのであります。
考えこじき (新字新仮名) / 小川未明(著)
乙姫おとひめさんのたつの都からくる春の潮の、海洋わたつみかすみが娘の目に来た。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)