“浦島子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うらしまのこ50.0%
うらしまがこ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雄略ゆうりゃく天皇紀の二十二年に、浦島子うらしまのこの記事が出ているのは一つの不審だが、ともかくもこれが最古の文献であって、ここには蓬莱山ほうらいさんという漢字を使い、その古訓はトコヨノクニであった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
『万葉集』の浦島子うらしまのこの歌にも有るように、海境うなさかを過ぎて漕ぎ行くという作業が普通であって、是には帆を用意せぬ小舟も多かったから、次第に大胆に遠く出る者があったとはいうものの
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
此書院に古画幅を掛たり。広一尺一二寸たけ三尺許装潢もふるし。一人物きんを頂ききうたり。舟に坐して柳下に釣る。欵なし。筆迹松花堂様の少く重きもの也。寺僧浦島子うらしまがこかたなりといふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)