弓之衆ゆみのしゅう浅野又右衛門長勝あさのまたえもんながかつなのである。小者小屋に勤めていた頃から、世話になった人なので、格別、礼をあつうして、いんぎんに辞儀をした。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)