また堂衆の一人、筒井つつい浄妙明秀じょうみょうめいしゅうは黒皮縅の鎧に五枚兜の緒をしめ、二十四本の黒ほろの矢を背に白柄の大長刀を掴んで橋に一人進み、轟く大音声をあげた。