“油漬鰯”の読み方と例文
読み方割合
サルディン100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しょうがないからそれを仕入れてきて、柄付鍋キャスロールで火燗をして油漬鰯サルディンで一献献上したのはいいけど、なにしろ七勺たらず。二人でひと舐めふた舐めしたと思ったらそれでおしまい。
ユモレスク (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
油漬鰯サルディンの工場と、発火信号の大砲と、「海の聖母像マリア・ド・ラ・メール」と、灯台と、難破した FORTUNE 号の残骸と、——そのほか、風とか、入江とか、暗礁とか、それ相応のものの外、計らざりき
柄付鍋キャスロールで火燗をして、油漬鰯サルディンで一献献じたのはいいんだけど、なにしろ七勺たらず、二人で、ひと舐めふた舐めしたと思ったら、それでおしまい……膝に手を置いて、神妙にあとを待っているから
野萩 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)