河鰭氏かはひれうぢ)” の例文
早くも見て取つたる一人声振り上げ「其れへ打たせ玉ふは、烏森からすもりに其人ありと知られたる新春野屋の花吉殿ならずや」呼ばれて芸妓は振り向きつ「オヽ、ふ貴殿は河鰭氏かはひれうぢ」と晴やかなるまなこゑみ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)