“河豚汁”の読み方と例文
読み方割合
ふぐじる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたるもんですか、——若い時分には、四人で河豚汁ふぐじるをやって、三人まで死んだのに、あっし一人腹がチクリともしなかった事がありますよ、毒なんぞにやられるようなヤワな身体じゃねえ」
その代り、人も嫌い自分も好かぬうそとなる。嘘は河豚汁ふぐじるである。その場限りでたたりがなければこれほどうまいものはない。しかし中毒あたったが最後苦しい血も吐かねばならぬ。その上嘘はまこと手繰寄たぐりよせる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
河豚汁ふぐじるの宿赤々とともしけり
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)