没分暁わからずや)” の例文
旧字:沒分曉
成島柳北や沼間守一が言論の機関としていた時代と比べて之を堕落と云うものあらば時代を解せざる没分暁わからずやの言として見らるゝであろう。
「驚ろいたな。没分暁わからずやで強情なんだから仕方がない。御前の学校じゃ論理学を教えないのか」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そんな没分暁わからずやの非義非道な役人は夜討ちをかけてやっつけてしまえと、勢揃せいぞろいまでしてみましたが、年寄たちがまあまあと留めるものですから我慢をしていました、そうすると
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
是れ併し乍ら政府が無鉄砲なのでも属僚が没分暁わからずやなのでも何でもなくして、社会が文人の権威を認めないからである。