水月みずおち)” の例文
口中にも、眼瞼にも、喉にも、胸にも、なんの変化もなく、なお念入りに見た耳の穴にも、水月みずおちにも、変死らしい様子は少しもありません。
と当て、十三四とは思えぬこぶしの冴えに水月みずおちを詰められて、屈強の仲間がウムムと尻餅を突いた。
名君忠之 (新字新仮名) / 夢野久作(著)