氣前者きまへもの)” の例文
「ところが、あの婆々アはなか/\氣前者きまへものぢやぜ」と、氷峰は讃めてゐた。婆々アとは、そこの女主人で、五十近いが、まだ目に立つほどお白いもつけるたちの女だ。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)