“気骨稜々”の読み方と例文
読み方割合
きこつりょうりょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
した大決心も、いわば大禅機である。その時宗に、一語を贈って激励した仏光禅師ぶっこうぜんじを見ても、当時の禅林の気骨稜々きこつりょうりょうな風はうかがえる。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ともかく、苦労を積んだ、頭のよいできた人物といえよう。その気骨稜々きこつりょうりょう意気軒昂いきけんこうたる気構えは、今様いまよう一心太助いっしんたすけといってよい。こちらがヘナチョコでは、おくれをとって寿司はまずいかも知れない。
握り寿司の名人 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
みな艱苦かんくによく耐え、質朴しつぼくにしていやしからず、気骨稜々きこつりょうりょうたかのごとき概を感じるが、正信は、素朴にして、言語温和、人に接してかどがなく、しかもどこかにふくみのある腹据はらずわりがうかがえる。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)