その人寤め往きてこれを取らば、蛇たちまち見えなくなると(一九一五年版エントホヴェンの『コンカン民俗記フォークロール・ノーツ』七六頁)。
そんなもの今もあるにや、一九一四年ボンベイ版エントホヴェンの『グジャラット民俗記フォークロール・ノーツ』一四二頁に或る術士は符籙ふろくを以て人咬みし蛇を招致し、命じて創口きずぐちから毒を吸い出さしめて癒す。
エントホヴェンの『グジャラット民俗記フォークロール・ノーツ』六六頁に、昔インドモヴァイヤの一農、耕すごとに一童男被髪して前に立つを見、ある日その髪をり取ると、彼随い来って復さん事を切願すれど与えず