母性ぼせい)” の例文
子をたずねる愛執あいしゅうやみ、生みのわが子をさがしあるく母性ぼせいのまよいに、ふしぎな錯覚さっかくを起しているおときは、相手のはにかみにも気がつかず、ただ(もしやこの子が)と思う一途いちず
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)