殊勝気けなげ)” の例文
旧字:殊勝氣
「おいの、……や、紛れて声を掛けなんだじゃで、お稲は殊勝気けなげに舞台じゃった。——雨に濡りょうに……折角の御見物じゃ、幕切れだけ、ものを見しょうな。」
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)