武断派ミリタント)” の例文
日本人の力ではこれからさき百世紀かかってもぬけだすあてのない武断派ミリタントのシッコクから、アメリカは自らの犠牲においてあたしたちを解放しようというのです、と満寿子さんがいっていた。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
参謀肩章をつるしたひとが朽葉色のしゃれたシートに掛け、白手袋の両手を剣の柄頭に重ねて、神がかりの武断派ミリタントの蒼ずんだ顔でじっと前を見つめている。煮こごったようにピクともうごかない。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)