様式スタイル)” の例文
旧字:樣式
ただしそのいずれの場合にせよ、あくまで一つの様式スタイルに準拠することは堅く守らねばならぬ。
「私に何か新しい小説を届けさせて下さいな。しかし、今どきの様式スタイルのは御免ですよ」
都会ではむずかしいものに見える愛の方法も、至極簡単なものでいいことを会得させる田舎暮らしよ! 一人の少女の気に入るためには、かの女の家族の様式スタイルみ込んでしまうが好い。
麦藁帽子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
理想化リファインされた図書館の様式スタイルとは全然調和しないばかりでなく、そのまわりを取囲むコンモリした杉木立の風趣までもブチコワしてしまっていた。まるでどこかの火葬場といった感じであった。
けむりを吐かぬ煙突 (新字新仮名) / 夢野久作(著)