“榛莽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんぼう60.0%
しんばう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
簷を並べていた楼閣は影もなくなって榛莽しんぼうが一めんに繁っていた。彭はもし方角が違ったのではないかと思って、その辺を捜してまわったが、他にそれらしい建物も見えなかった。
荷花公主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
榛莽しんぼう塞りて行路なく、葛藟かつるいを攀じて之を蹈み開いたと伝えられている。
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
否、あの美しい眺めは、全く榛莽しんばうの中に埋れてあつたので御座います。
玉野川の渓谷 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
山の麓や、野や、丘などにも、まだ開かれない榛莽しんばうが多かつた。
伊良湖岬 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)