“業平朝臣”の読み方と例文
読み方割合
なりひらあそん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
業平朝臣なりひらあそんから、先々代染井右近、當代染井鬼三郎の名を連ねた、牙軸げぢく鳥の子仕立、金襴きんらん表裝の系圖書が何處へ行つたかわかりません。
燕子花かきつばたさく八橋も、渡れば渡る渡りがね、そこへあとから追って来た、業平朝臣なりひらあそん狩衣かりぎぬや、オーイ、オーイと呼びかける
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
業平朝臣なりひらあそんの(名にしおはゞいざこととはむ)歌の心をまのあたり、鳥の姿に見たいと言ふ、花につけ、月につけ、をりからのきく紅葉もみじにつけてのおもよりには相違あるまい。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)