桂小五郎かつらこごろう)” の例文
長州藩では、藩の世子せいし長門守ながとのかみが、迎えに出た。また、五卿慰労の春帆楼の一夕いっせきには、藩士の桂小五郎かつらこごろうと、伊藤俊輔いとうしゅんすけが、あいさつを述べに、伺候した。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
祇園ぎおん町に美声と智謀を謳われる身分となるのは、一面前出宍戸九郎兵衛、周布政之助すふまさのすけ桂小五郎かつらこごろうといった一連の近代的政策力をもつ建設派新官僚の支持によるが
志士と経済 (新字新仮名) / 服部之総(著)
桂小五郎かつらこごろう以下の長藩フラクションは、島津三郎の兵卒東下を機会に、雄藩改良派ブロック中で争われた薩長両藩主の支配競争を利用もし、永井雅楽にたいするテロまで準備して、藩論を獲得。
尊攘戦略史 (新字新仮名) / 服部之総(著)