“柳鰈”の読み方と例文
読み方割合
やなぎがれい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白魚しらうおよし、小鯛こだいよし、毛氈もうせんつかわしいのは柳鰈やなぎがれいというのがある。業平蜆なりひらしじみ小町蝦こまちえび飯鮹いいだこも憎からず。
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
マルデ鵞鳥ガ歩クヨウナ歩キ方ダッタ。颯子ノ足ハ柳鰈やなぎがれいノヨウニ華奢デ細長イ。普通ノ日本人ノ靴ハ平ベッタクッテアタシノ足ニハ合ワナイト、颯子ハ自慢スル。反対ニ母ノ足ハ幅廣デアル。
瘋癲老人日記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
袖形そでがた押絵細工おしえざいくはしさしから、銀の振出し、という華奢きゃしゃなもので、小鯛こだいには骨が多い、柳鰈やなぎがれい御馳走ごちそうを思出すと、ああ、酒と煙草たばこは、さるにても極りが悪い。
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)