“染殿”の読み方と例文
読み方割合
そめどの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すはだしで、その染殿そめどのひがしもんよりはしで、きたざまにはしつて、一條いちでうより西にしへ、西にし洞院とうゐん、それからみなみへ、洞院下とうゐんさがりはしつた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
『政事要略』七〇に、裸鬼が槌を以て病人に向うを氏神が追いしりぞけた事あり。『今昔物語』二十の七に、染殿そめどの后を犯した婬鬼赤褌を著けて腰に槌を差したと記す。
よくものの草紙などに、震旦しんたんから天狗てんぐが渡ったと書いてありますのは、丁度あの染殿そめどの御后おきさきに鬼がいたなどと申します通り、この沙門の事をたとえて云ったのでございます。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)