ひひらぎ)” の例文
みちばたの土手の上に、ひひらぎの木が一本植わつてゐました。その木の下に、年とつた、みすぼらしい坊さんがやすんでゐました。
鳥右ヱ門諸国をめぐる (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
やつと灌木くわんぼくの高さしか無いひひらぎよ、僞善ぎぜんの尻を刺すのみ愛着あいぢやくきざたがね、鞭の手燭てしよく取手とつて
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
ひひらぎや、ひらきそよご
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
眼を赤くしたひひらぎよ、おまへの爪のしたほとばしる血でもつて兄弟のちぎりを結ばせる藥が出來さうだ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
ひひらぎや、ひらきそよご
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
やつと灌木くわんぼくの高さしか無いひひらぎよ、ちいさい※手くびきり、わたしの悲しい心のよろこび
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)