その最後の第十七代松平上野介忠敏まつだいらこうずけのすけただとしこそは、幕末剣客中の尤物ゆうぶつで、神田講武所の師範代を長らく勤め、かの清川八郎なぞと共に、新徴組を組織して、その副隊長に擬せられた一代の風雲児です。