村長役むらをさやく)” の例文
くふが如く五體の膏血かうけつしぼたくはへたる金が今思へば我が身の讐敵あだがたきとは云ものゝ親のつとめ村長役むらをさやくを勤なば親々が未來みらいの悦びと思込しが却て怨みを受るもとゐとなり無實の大なん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
扨て又傳吉は倩々つら/\思ふに我が家世々村長成しが父の代よりいへおとろ田畑たはたも失ひあまつさへ從弟いとこ上臺憑司かみだいひようじ村長役むらをさやくうばはれ今では人々にまで見落さるゝ口惜くちをしさ是も世の有樣と思ひ十六七の時より何卒なにとぞ再び家を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)