“未通女”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おぼこ42.9%
おとめ14.3%
おぼっこ14.3%
きむすめ14.3%
をとめ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの『ままごと』をわたしは好きだ! 『ままごと』をひらいてお酒盛りをする! それから献上箱のふたをあける! と、人形のよそおいをした、初心うぶ未通女おぼこの女が出る。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
だから英仏語ともに未通女おとめの後見として、群聚や公会に趣く老婦をシャパロンと呼ぶ。
肌理きめの細かい真白い顔に薄く化粧をして、頸窪うなくぼのところのまるで見えるように頭髪かみを掻きあげてひさしを大きく取った未通女おぼっこい束髪に結ったのがあどけなさそうなお宮の顔によく映っている。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
「いい娘じゃ! こりゃどうじゃ! ……処女おとめの、未通女きむすめの、お手本じゃ! ……俺決定きめた! 俺のものにする!」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
寢かしてやうなは今宵こよひとまらん積ならんいつまでかうしてゐたらばとてはてしなければ此方こなたよりいざなひ立ねば未通女をとめの事ゆゑ面伏おもぶせにもおもふしと一人ひとり承知しようち押入おしいれより夜具やぐ取出し其所へとこ敷延しきのべてお光に向ひ吾儕わたし御免ごめん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)