“木葉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
このは81.8%
こっぱ11.4%
きのは4.5%
こつぱ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
種彦は何というわけもなく立止って梢を振仰ふりあおいだ。枯枝の折れたのが乾いた木の皮と共に木葉このはの間を滑って軽く地上に落ちて来る。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その大名は吹けば飛ぶような木葉こっぱ大名でなく、立派に大名の資格を具えている家柄の殿様でしたが、それがしきりに諸越のところへ通ってゆく。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ヒヤリヒヤリと頬に触れる木葉きのはの間を潜り抜けながら奥の方へ引張り込んでいった。
冥土行進曲 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
君、山木はの同胞新聞とか云ふ木葉こつぱ新聞の篠田ツて奴に、娘を呉れて遣る内約があるンださうぢやないか、失敬ナ、篠田——彼奴あいつ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)