その檄文とは非軍備論の翻訳で、大杉栄はそのため朝憲紊乱ちょうけんびんらんの罪に問われて、巣鴨すがも監獄にぶちこまれた。二十三歳のときである。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)