“有耶無耶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うやむや97.2%
ありやなしや1.4%
あるかなきか1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところがまだ越前へ移らぬうちに秀吉が死に代つて政務を見るやうになつた家康のはからひで移封は有耶無耶うやむやに立消えてしまつた。
家康 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
血にこそ染まね、千束なす紅葉重もみぢがさねの燃ゆる計りの我が思ひに、薄墨の跡だにかへさぬ人の心の有耶無耶ありやなしやは、誰か測り、誰か知る。なり、つれなしと見、心なしと思ひしは、僻める我身の誤なりけり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
有耶無耶あるかなきかに流れてくるなんともいえない花の匂い。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)