月中つきぢゆう)” の例文
其の年には四月の月中つきぢゆうにたつた二三度、それも花を汚す塵を洗ふ爲めにと、わざ/\夜深よふけから降出して曉には必ず止んで呉れる情深い雨であつた。
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)